2009年9月7日月曜日

UbuntuでDarwin Streaming Server(動画ストリーミングサーバ)の構築

RTSPサーバであるDarwin Streaming Serverを構築し、動画をストリーミング再生して遊んでみます。
  • Ubuntu 9.04
  • Darwin Streaming Server 6.0.3
Darwin Streaming Serverのインストール
適当なテンポラリディレクトリを作ります。
mkdir temp/dss
cd temp/dss
以下のコマンドを入力し、インストールパッケージのダウンロードとインストールを行います。
wget http://static.lstoll.net/dss/DarwinStreamingSrvr6.0.3-Linux.deb.gz
gzip -d DarwinStreamingSrvr6.0.3-Linux.deb.gz
sudo dpkg -i DarwinStreamingSrvr6.0.3-Linux.deb
この方法でインストールを行った場合、Web管理画面のユーザ名とパスワードは『admin』に設定されます。

管理画面(http://localhost:1220)にアクセスし、初期設定を行います。
基本的には全てデフォルトのままで良いです。(自分で考えるのはMP3ストリーミングのパスワードぐらいです)

デフォルトの設定であれば、/usr/local/movies/ディレクトリにストリーミング用のメディアファイルを置くように設定されます。(後で、管理画面から設定変更も可能です)

動作確認
/usr/local/movies/ディレクトリ以下にサンプルの動画が格納されていますので、RTSPストリーミング再生機能を持つQuickTime PlayerやVLC Media Palyerで再生確認を行います。
(※Darwin Streaming Serverは自動起動するように設定されます。)

VLC Media Player1.0.1の場合は、「メディア」→「ネットワークストリームを開く」をクリックし、ダイアログにて「プロトコル」に『RTSP』、「アドレス」に『【サーバのIPアドレス】/【ファイル名】』(例えば、192.168.0.2/sample_h264_300kbit.mp4)を入力して「再生」します。


RTSP用コンテンツ作成方法
Windows上で、お手持ちの動画ファイルをRTSP用にエンコードする方法についてです。
RTSP用のコンテンツは、hint付きMP4(H.264,AAC)にエンコードして作成する必要があります。方法としては、とりあえず2パターンを紹介します。
(※『hint』情報というのは、 ストリーミング再生を行うためにプリロードされるインデックスみたいな情報だと思います。違うかも。)
(1)MediaCoderを使用してhint付きMP4にエンコードする。
(2)MP4ファイルにMP4Box.exeを使用してhint情報を付加する。(他のエンコードツールを使ってエンコードした場合など)
どちらの場合でもMediaCoderをインストールすれば、ほぼ事足ります。

(1)MP4Box.exeによるHint情報付加
MP4Box.exeは、MediaCoderのインストールフォルダ下のtoolsフォルダにあります。
コマンドプロンプトで以下のようなコマンドを入力して利用します。(input.mp4にhintを付けてoutput.mp4という名前で出力する例です。)
MP4Box.exe -hint -add input.mp4 -new output.mp4
(実際には、それぞれ絶対パスあるいは相対パスで指定する必要があります。)

(2)MediaCoderによるhint付きMP4作成
大雑把な設定内容ですが、「Video」を『H.264』、「Audio」を『FAAC』、「Container」を『MP4』を選択します。
さらに「MP4Box」タブの「Advanced」をクリックし、「Hint the file for RTP/RTSP」を『true』にし、エンコードを行います。

出来上がったファイルを/usr/local/movies/に置いて、準備完了です。

かなり手抜きになりましたが、以上です。

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